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Xビジョン/Xモードとは、私が名付けた「その現象」、タイムループや、タイムリープ、あるいは瞬間移動のことである。今回は、2018年夏に起こったタイムループのお話をする。
独身、独り暮らしの私は、寡黙で、自営業のほうもそうそう上手くは行っていない。儲かる仕事ではないので、細々と生活をしている。
7月ぐらい、しばらくインターネットもしないで寡黙な状態が長く続くと、体の調子をくずしてしまい、掃除もままならなかった。
8月に入り、お盆の頃に、「その現象」は起こった。連日相当な暑さであったにも関わらず、私はなぜか暑さを感じずに、インターネットを使用せずに筆問のような方法で、インターフェースをしていた。
その時に、人間生命の身心修繕の仕組み等、インターネットでも入手できない情報を多く取得していたのであった。
お盆のある昼前に、筆問に疲れたのか、私は玄関にうずくまり、電話で119に助けを求めた。
15分ぐらいして、救急車が玄関先に到着した。私は安堵し、あとは医院に運ばれるだけ。車に乗り、ベッドに仰向けになってベルトをした。
「タイムループ」が始まった。
時間が長く感じる。何か変化を感じだした。どうも窓の外の様子が変だ。私は、デジャブ―で夢で見たことのあるこの情景に、Xビジョンなのではないかと感じた。それはまるで、昭和初期の映画のように、外の情景がループしているのである。
どのくらいの時間、車に乗っているのかが解らない。車内は、ただ「オオン、オオン」と異様な音がしていて、窓の外の情景がループし続けている。
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