天国は高級旅館~後編~*

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(俺の人生って、いったい何のためにあったんだろ……)    賢者タイムに入った俺は片付けをした後、乱れた布団を直し、その上に寝そべる。  己のこれまでのぱっとしない、実りのない人生を思い返して泣きそうになったが、こらえて別のどうでもよいことを考える。   (心臓動いてないのに赤面するとか、今ってどういう仕組みの身体なんだろうな? トイレは行かなくてもすむけど、勃ちはするってどういうことなんだ?)    そんなことをつらつら考えていると、疲れた心と身体は、いつの間にか眠りへと落ちていた。
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