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なんとも不思議な色だ。
この輝きは、何だったろう?
よく知っているような気はしたけれども、思い出せない。
「すみません・・・・・・気位の高いやつで」
『ヘッ!! “誇り高い”の間違いだ』
そっぽを向き、迦楼羅が言い放つ。
ボッ!!
その口から小さな火炎が、音をたて飛び出した。
橙色に輝くさまは、まるでたき火やいろりの火のような・・・・・・。
小春はまたもや吃驚仰天。
ひとの言葉をしゃべり、炎をはく鳥なんて、聞いたこともない。
今度は全身を毛束の先から足の先までこわばらせ、
(いったい何者かしら? このふたり)
と、目を白黒させた。
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