平易文6.バランス

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平易文6.バランス

バランスよく摂らないと頑健になれない。 何も食に限った話ではない。 甘味をとったら苦味を。 誉められたら批判を必要とする。 心ない罵倒は落とし込まなくて良い。 それは不純物でしかないからだ。 批判は進んで求めなくてはならない。 さもなくば、自身の魂が濁るからだ。 人の心はある種で都合よく出来ている。 耳に心地よい言葉しか響かないように出来ている。 では組織の重役を見てどうか。 批判を受けない人はどうか。 律しなければ濁る。 未熟なうちは他者に糺してもらう。 物事はそうでなくてはならない。 にも関わらず、己を完成品と信じたくなるので、耳を閉ざしてしまうのだ。
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