アックスギルド

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 僕らは応接間に通された。ここだけでも12畳はあるだろう。  壁には、武器や防具がずらりと飾られていた。その全てが機能的に作られている印象を受ける。それに、机のヒノキの香りが何とも心地いい。 「ここが俺の執務室だ。まあ、かけてくれ」  ガンプはソファーに座るように勧めてくれた。これもまた黒く重厚な感じだ。レオやシリーも部屋を見渡しながら恐る恐るという感じで腰かけた。  僕も腰かけてみると、硬すぎず柔らかすぎずで絶妙な座り心地だった。ほんのりと革の香りもする。  エルフの女性は紅茶を淹れてくれた。 「ごゆっくり」  香りから高級品だと一目でわかってしまった。何というところに来てしまったのだろう。 「まあ、ちょっと堅苦しい説明が続くけど…我慢してくれよ」  ガンプは対面に座ると、このギルド説明を事細かにしてくれた。  説明を聞いて行くうちに、どうして入り口のメンバーが敵意を向けて来たのかが理解できた。
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