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このギルドで成り上がる方法は2つ。
最下級であるランクCから地道に下積みして、B、A、Sと上がっていく方法。
そして、もう一つが、SやAランクの猛者に認めてもらい、一気にBランク辺りまで引き上げてもらう方法。
因みに鬼工ガンプの階級はS。僕らはいきなり大吉くじを引いたことになる。
ガンプは自信たっぷりな様子で言った。
「まあ、こんな所だ。
アックスは早さが命。イエスかノーで答えてくれ」
レオとシリーは僕を見た。2人とも僕の判断に任せるつもりらしい。
少し考えてみた。確かにガンプの申し出は願っても無いものだ。彼の部隊に入れば、優秀な冒険者たちと行動でき、更に運に恵まれれば、ガンプ直属の部隊に入り、彼自身に指導してもらえるかもしれない。
要するに、僕のような使い手でも一角の者になれるかもしれないし、遺跡で命を落とすリスクが大幅に減る。
『では、ノーと、答えさせて、下さい』
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