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僕らは教会の一室へと通された。
そこには悪魔と戦ったと言われる偉人の像が立ち、壁にはいろどり鮮やかな絵画が何枚も飾ってある。
具体的には、剣を握りしめた天使が悪魔と一戦を交えていたり、聖者が弟子たちと食事を楽しんでいたりと、教会の雰囲気にあったものばかりだ。
シスターは資料を持って僕らの前に立った。
「どうぞ、おかけください。
我らミリズスは、勇敢な冒険者たちを支援します。実力は関係ありません。人の役に立つ…その心が何より大事」
どうやら、教会にある冒険者ギルドは、僧兵たちが組織したものらしい。
教会が母体であるだけあり医療設備は整えられ、医者やヒーラーを数多く配備している。何より手厚いのは新人研修の内容だ。新米冒険者が天に召されぬよう、しっかりと時間をかけて訓練を行うようだ。
「へえ…毎日ご飯をくれるし、病気になったら面倒も見てくれるんだ。これはすごい!」
シリーの一言に僕もレオも顔を引きつらせた。
「子供のセリフじゃなくね?」
『どんな、生活を、送れば、こんなこと、言うんだろう?』
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