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建物が見えた。
「なあ…これ…」
まず目に飛び込んだのが、凱旋門のような門と真っ白な塀だ。その奥には中東にありそうな宮殿風の建物があり、離れはロシア式の建物が建っている。
レオはあんぐりと口を開けたまま視線をこちらに向けた。
「趣味…悪くね?」
『統一感…ないね』
「その時のギルド長によって方針が変わるらしいよ」
ガリアン傭兵団は組織されてから200年近く経つという。これほど歴史のある傭兵団は滅多に無いだろう。
建物の中に入ると2人の受付嬢がいたが、片方はコート姿でマントを羽織り、もう片方は山高の真っ白な被り物とゆったりとしたローブを着て、にこやかに僕らを出迎えた。
数分後、受付嬢は答えづらそうに言った。
「ん~ 入所希望ですかぁ…魔導士も獣人も間に合ってるんですよ」
「ですよねー?」
予想通りの答えだ。そう思って、引き返そうとしたらドアが開いた。
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