Happy birthday?

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買い物袋に品物をつめて、彼女のビールだけを置き去りにした矢先に声をかけられた。 「……ちょっと」 ああ、もう面倒くさいなぁ。買えたんだから咎められる必要はないと思うけど 顔を見るのも嫌だし、私は声だけで答えた 「何?」 「お店出るまで一緒じゃないと怪しいでしょ」 「…そんなのいちいち、店員さんは気にしてないでしょ」 「良いから!」 強引に私の持つ袋の中に先ほど購入難民を共にしていた瓶ビール三本を乱雑に入れてきた。 言い返す気も起きなくなったので、静かに店を後にする前に(ちょっとだけ待ってて)と言われたので仕方なく待つ。 スーパーの横にあるドラッグストアも時間が時間故に閉店準備中だ。 目の前で右往左往しているスタッフを見守っていると、すぐに彼女は戻ってきた。 どこに置いてたのだろうか、ちょっと大きい目のボストンバッグを持っている。 「何処でのむ?」 「あのね、見知らぬ人に迷惑をかけといていっしょに飲むって……」 とは言っても、一人で飲むのも確かに面白くない 思えば、この子の着ているコート…私のとよく似てる… 「お姉さん生きてます?」 袋に入ったビールに嬉々とした表情で手にかけた 「未成年が飲酒なんてダメだよ」 「おねーさんこそ……やけ酒なんてダメだよ、あと、私こう見えても 堕天使(ルキフェル)ですから」
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