さて、同居です

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貴方のお母さんから、一週間分の食費として一万円渡すように言われてるので。 そう言って、お金を渡される。 俺は今無職だし、ありがたく受け取っておく。 金額が適正かどうかは判断出来ないが、それなりの食事は作れるだろう。 「今日からあんたの食事は全部俺が用意するから。 弁当も作るから。」 「よろしくお願いします。」 さて、食材の買い出しに行くとするか。 あ、荷物が多くなる予定だから、あんたも一緒に行くんだよ! 疲れたなんて言ってる暇はないんだって!! キノコ類等の嵩張るけど軽い荷物を持たせて帰ってきた。 俺は根菜類や、料理酒や牛乳等の重たい物を持つ。 米も欲しかったが取りあえず今家にあるので我慢しよう。 重いから、明日だな。 「はあ、疲れました。 のど渇きましたよ。」 買い物袋を流し台に置き、居間でくつろいだ彼女がそうこぼしている。 大した距離じゃないんだがな、と思いながら食材を冷蔵庫に納め終え、お茶でもいれるかと見れば、もう、ちゃっかりと飲んでいた。 ーーー。 「おい、何飲んでいるんだ?!」 「え?味付きのお水ですよ? ヘルシーにと思ってこれで我慢してるんです。」 「ちゃんとカロリーを見ろ! それ、意外とカロリー高いんだぞ!!」 「え?」 ほんのり味がついて売っている水は結構カロリーが高いのだ。 ジュースは止めましょうと医者が言ってたらしい。 はい、アウト~!
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