山岸

2/7
前へ
/39ページ
次へ
好き・・・好き・・・山岸はずっと私のことを想ってくれて居た・・・待っていてくれて、ありがとう・・・ああ・・・私は大切な人を無くさずに済んだ・・・よかった・・・好き・・・山岸・・・ 雅と山岸のキスは長く長く続いた。 ようやく、山岸が雅の唇を離すと、熱い瞳で雅を見つめる。 「やっと俺の気持ち、分かってくれたの?俺で、いいの?」 「うん、私、山岸がいい。一番私のこと分かってくれてる、山岸がいい。」 「雅・・・大切にする・・・」 二人は再び抱き締め合った。 それを、冷ややかに見つめている瞳には気付かず・・・ 二人にとって、今が一番幸せな時だっただろう。でも、それは長くは続かなかった。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加