山岸

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私は山岸のことなんて、なんとも思って居ない。 雅は、そう思い込もうとした。そう、私には、山岸は必要無い。必要の無い存在・・・ 「雅!!」 事務所に着くと、葉月が雅びを待ちわびていた。撮影はもう終わったようだ。 葉月は、雅に抱きついた。 ねぇ。 女同士のスキャンダルは、問題にならないの?・・・ 葉月からのキスを受ける。 ああ、また私は、葉月の愛撫を受けるのか・・・ 雅はもう、葉月を必要としていなかった。 他に、愛する人が出来てしまったから・・・ それでも、葉月に求められると、応じてしまう。 もう・・・どうでもいい・・・こんな体・・・葉月に、あげる・・・ 葉月は、雅を、自分のマンションの部屋へ連れて行った。 「ああ・・・やっと二人きりになれた・・・雅・・・好き・・・」 葉月からの熱烈なキスを受ける。 もう、どうとでもなれ。雅は山岸のことを考えながら、葉月に抱かれた。
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