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「葉月・・・どこに行くの?」
「あんたが今一番行きたいところ。あんたが今一番会いたいヤツのところ。」
え・・・それって・・・もしかして、山岸?
葉月は、山岸の居場所を知ってるの?
雅は、葉月に引き摺られるようにして、連れて行かれた。
新宿の下町へ・・・
新宿2丁目。ゲイが多いところ。
まさか、山岸がゲイだってことは、無いよね?
だって、山岸は、私もことが好きだったんだから。
葉月は、あるバーに入っていった。雅も、それに続く。
「居るんでしょ?この子に、会わせたいの。」
バーのカウンターを陣取っている、店の店員が、葉月を見つめた。
「いいの?彼は、その子に会いたくないって言ってるけど。」
「いいから!!あんたはそんなこと考えなくていいから!!」
「了解。店の上の部屋に居るから、行っていいよ。」
「ありがとう。」
葉月は、何もかもを知って居るようだった。
私の気持ちも?山岸がどこに居るかも?
私は、葉月に続いて、バーのあるビルの上の部屋に入っていった。
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