グラドル

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マネージャーが、葉月と雅を葉月の家へと車で送ってくれる。売れたから、こういう送迎もして貰えるようになった。 葉月は、雅が出ているグラビア雑誌を食い入るように見ていた。真剣な瞳で・・・ 「小さい顔とサラサラな髪と幼い瞳と小さい鼻とピンクの口、それを裏切るような豊満な体の線・・・あたしが思った通り、売れちゃったね、雅。」 「う、うん・・・葉月のおかげ・・・」 「そんなこと無い。これは雅の持っていた力が発揮されただけ。でもあたし、ちょっとだけ、後悔してる。だって、雅が忙しくなっちゃって、中々二人きりになれないんだもん。」 やはり葉月はまだ雅のことを好きなのだ。雅は、それを無碍には出来ない。雅も葉月のことを、親友として、好きだったからだ。葉月の「好き」とは別の意味で。 「あ〜あ、あたしも映画の読み合わせ、一緒したかったぁ。危なそうな男とか、居なかった?雅・・・」 そう言って、雅の瞳を強い光を込めた瞳で見つめる。雅は、タジタジとなる。葉月にはどうやったって、嘘はつけないのだ。 「大丈夫でしたよ、雅ちゃん、上手くやってたし。」 マネージャーが、雅の代わりに助け船を出す。雅はホッとして、葉月の方を見た。
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