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でも、好き・・・好きなのは変わり無い。
いつの間にか、雅の心は、高校生のあの頃に戻っていく。
写真、撮らせて、って言われたあの山岸の顔を、思い出す。でも、思い出せないで居る。あの時、山岸は、どんな顔をしていた?
雅は、思った。
プラトニックラブって、こんなにも幸せで苦しいものなんだ・・・
「はぁ・・・」
雅は、一人暮らしのマンションの一室に帰ってきた。
なんとなく、溜息をつく。
山岸は今、何をしてるんだろう?あの山岸が、事務所の女の子に手を出すはずは無い。それだけは、雅は山岸のことを信じて居た。
そう言えば、明日、全裸撮影があるんだっけ。
出来れば、山岸に撮って貰いたかった。映画だけども。私の全裸を見せるのは、山岸であって欲しかった。
雅は、疲れた体を誤魔化しながら、シャワールームに入っていった。
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