マドンナだと思ってた

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雅は、セックスをしたことが無い分けでは無かった。 葉月が・・・愛してくれたことがある。同性だったけれど・・・気持ちが良かった。 葉月がくれた刺激を、雅は思い出していた。 男性の性器の形をしたものを、中に入れられ、刺激されると、雅は腰を振った。 「葉月・・・気持ちい・・・」 「感じていいよ、雅・・・愛してる・・・」 葉月は、本当に雅のことを愛していた。それは、痛いほど、雅も感じていた。 それでも、自分は同性愛者では無い、そう感じていた。 男性の本物の性器が欲しかった。 それを、今日、今夜、貰えるの? 愛してない相手でも、雅は構わなかった。 ホテルのロビーに着くと、雅はラウンジのソファに座り、相手を待った。 ドキドキと、鼓動が鳴っていた。 これが初めての異性とのセックス・・・雅は期待していた。自分はなんて、欲深いのだろう。それが仕事に絡んでいるということも、雅は理解していた。 これで仕事が貰えるなら・・・ 「雅!!」 自分を呼ぶ声の方に顔を向けると、そこには焦った顔をした山岸が、佇んでいた。 「何しようとしてるか分かってるの?ダメだよ、こんなことしちゃ。」 山岸は、雅の腕を取って、立ち上がらせた。そして、引っ張る。 なんで?ここに山岸が?・・・雅は戸惑った。
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