幼馴染と 迎える朝と

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「武田は私のことが好きなのか?」 答えが出ない問は、考えるべきではなかった。 最初はその話になったお昼休みの後の授業とか、そういうときにちょっとだけ考えていた。 でもそれは回数を重ねるごとに、頻度と時間をいとわなくなった。 同じ言葉を頭の中で反芻し、それと同時に私に告白してくるあいつを想像した。 何度も、何度も想像した。 そうしているうちに、たぶん私は窓際で空に向かって考える、ラブコメの主人公みたいになっていた。
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