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施しの結果
暇だった神様が水鏡で下界を眺めていました。お祭りの日に食べ物を捧げた少女とその家族が貧乏で苦しんでいます。可哀想に思った神様は金塊を雨のように降らせてあげました。屋根に向かって落としたので怪我はしないでしょう。満足した神様は寝る事にしました。
それから暫らくして、また暇になった神様は水鏡を覗き込みました。少女の家は更地になっていました。引っ越したのかなと首を傾げる神様は知りません。突然金塊を得た一家を妬んだ村人達が、盗賊の濡れ衣をきせて大人は断処刑台に、子供達は商品として売られていった事なんて。
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