プロローグ

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「ルルク、お宝がないかどうか確信できる情報はないよね?」 「う、うん。でも……」 「なら、確認してからでもいいでしょ?」 「だけどぉー」 「私はルルクを頼りにしているよ。怖いかもしれないけど、頑張ってほしいな」  ルルクはマオの言葉に黙り込む。若干だが顔を赤くして、まっすぐとマオを見つめた。  どうやらルルクの中で決心がついたようだった。それを感じ取ったマオは、次にミーシャへ顔を向けた。 「ミーシャ、今回はルルクに無理を言って来てもらったんだからね。あんまりキツく言っちゃダメだよ」 「でもルルクが――」 「万が一のことが起きたらルルクしか頼れないからね。ミーシャもわかっているでしょ?」 「むぅー」  ミーシャは落ち込んだのか、元気なく耳と尻尾を垂らしていた。だがもう一度ミーシャの頭を撫でると、とても嬉しいのかすぐに元気を取り戻した様子だった。 「それじゃあ、冒険を続けよう!」 「「おー!」」  気を取り直した三人。元気よくかけ声をかけ、意気揚々に廃墟の中を進んでいく。  しかし、三人は気づいていなかった。その後ろに、怪しい何かが蠢きながら追いかけてきていることに。
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