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蝶の舞
アランは言った。
「えっ、本当?挑戦したかいがあったってわけ。オーケー。これも経験値だね。」
「でも、次は無理させない。でもこれはヨーロッパ公演の大きな浮力になるよ。」
「よかった。僕ちょっとネガティブに考えてたね。、、、、自分のことばかり、、、、やられてたね。だから、、、今、切り替えたよ、カイル。
いつも君に助けられる。ありがとう。で、あんなつまらない話が受けてるの?」
「うん、期待外れという満足感だね。イルミナの謎が少しだけ明かされて、またもっと知りたくなってきたはずだ。そういうマーケィング、イアンの得意の魔法だよ。」
「そうか?罠にかかったか?ま、僕は気持ち切り替えたけど、なるべく、この先そのマーケティング、お手柔らかに。」
カイルが返す。
「アラン、君がポジティブでいる限り、イルミナは大丈夫だ。じゃ、明日会おう。Youtubeのトラッキングしてみてね。凄いことになるぞ!」
ケイトがステアリングを握りながら振り返ってアランに無言で言った。
”それは、私の仕事ね。アラン、もう大丈夫?”
アランは彼女に微笑んで唇でLove youと送った。
アランがみんなに言った。
「ありがとう。いつも支えてくれて。これからもいろいろあるんだろうけど。お願いね、みんな、僕と一緒にいてね。みんな、一緒だよ。」
みなは彼の言葉に胸が詰まって何も言えなかった。
だが、ケイトには聞こえた。
”うん、アラン”、”よう、アラン”、”オーケー、アラン”
その言葉が、煌めく蝶のように車内の空間を舞っていた。
ケイトは思った。流石、イルミナらしい。
彼女は微笑んで車をだした。
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