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*R18
「ア、アリス……。」
「らぁめ…。名前呼べってなんろ言わすの。」
「話すなっ…だめっ!!」
わざと音を立てて口の奥へ入れたり出したりを繰り返す有栖川。
俺、俺だってされっぱなしは嫌だ。そう思って手を伸ばしてみるも届くのは有栖川の柔らかく濡れた髪の毛だった。ゆっくり撫でるように触ると有栖川の目がスッと細くなるのが見えた。
前にも思った。
どうやら有栖川は、自分の髪の毛を触られるのが好きなようだ。
前に聞いたときははぐらされた気がしたけどこれはきっと俺しか知らない、きっと有栖川本人だって気づいていない「性感帯」ってやつじゃないだろうか。
濡れた髪の毛を指と指の間に絡ませながら絶頂を必死に耐える俺は身体が無意識に痙攣を起こしている。
「倫太郎、限界だったら無理しなくていいけど?」
顔を上げた有栖川は、優しく先端を指先で撫でながら滲み出ている先走りを伸ばしている。
その手つきがいやらしく、一瞬視界に入っただけでまた下腹部が疼く。
「別にさ、我慢比べしてるわけじゃないんだしここは素直にさ?」
口に手を当て無言で首を横に振りながら絶頂を耐えながら「だって……。」ふとよぎった俺の発言に有栖川は目を丸くして固まった。
なんだよ。
嫌なのかよ。
「い、今の撤回。もう、出る……。」
「だぁめぇ。撤回は許さない。」
ゆらりと立ち上がり、反り勃った自分のものを握りながら「俺ガッチガチだから、もう入れてもいい?俺の方が限界だわ。」言ってる最中すでに有栖川のものは半分以上俺の中に入り込んでいた。
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