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二十年後――月(わたし)と太陽(カノジョ)
また、誰かが言った。「太陽は道徳的でも不道徳でもない。カノジョはあるがままのものである。カノジョは闇を征服する。恋愛もまたかくのごとし」
たぶん、そんな感じのコトバ。20年の時を経て、自分に都合よく脳内変換されたのかもしれない。ありのままの事実を背負って生きるのはつらい。生きていくためには、記憶も自ずと編集されるものだから。
太陽を食べながら、恋した月はそう思った。
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