始まり。

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確か始まりは「暇」とかそんな何気ない一言から。たわいのない会話。同年代の中身のない話。ぐだぐだと終わらないくだらない話を続けていただけ。 寝落ちして、朝起きたらおはようが来ていて、仕事に行ってくるで、帰ってきておかえり。最初はただそれだけだった。 LINEを始める少し前。長期で休みを取っていたのに、予定より早く帰ってきた彼を不審に思ったが問い詰めなかった。そこまでの関係では無かったし、気になって聞いたもののはぐらかされてしまったから。でも、気になってしまった。彼の「会社の寮で住むことになりました」という報告がどうしても私の中で引っかかっていた。
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