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ちらっと後ろを振り返り、息子の屹立するモノを見た瞬間、湊斗の頬が赤く染まった。
「わ、渉!ふざけていないで服を着なさい」
慌てふためく渉に、渉はニヤリと笑いながら、ゆっくりと近付くと後ろから抱き締めた。
「わ、渉!!」
「・・・パパ・・・愛してる・・・」
抗い、振り解こうとする湊斗の動きを封じ、肩甲骨を甘噛みする渉。
湊斗の四肢がぴくんと大きく戦慄いた。
「暗くなるまでこのままでいよう、ひぐらしの鈴の音をパパと聞きたいんだ・・・・その後で、パパの身体、俺にちょうだい」
耳朶に甘く囁かれ、湊斗の体から力が抜けていった。
「キスしてもいい?」
こくりと頷き、静かに目を閉じると、渉の柔らかい口唇が湊斗の唇にそっと重なった。
「っん・・・うーーん・・・」
初めての口づけを思う存分堪能したあと、縺れ合うようにベットに雪崩れ込んだ。
チュッチュッと、雨のようなキスが湊斗の体に降り注ぐ。
「だめ・・・親子なのに、いけないよ」
例え血が繋がっていないとはいえ、13年間、自分の息子として育ててきたのだ。
最後の一線を越えるのに、どうしても抵抗があった。
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