二章:幽霊彼女と俺

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二章:幽霊彼女と俺

大学近くの事故物件に住む事になった青春真っ盛りの大学二年生の俺、天草 涼介。 火事の後、すっかり傷心しきって普段はしない野宿までしてしまった俺だったけど、この事故物件に住んでみて分かった。 それは…、火事なんかよりも恐ろしい物がある事だ。 つまり…、今のこの状況の事だ。 俺は今、超超超絶大ピンチなのだ。幽霊にポルターガイスト現象で追い詰められて、あと一歩幽霊が俺を追い詰めたら、俺は…、俺は、部屋から追い出されて自分の家に帰られなくなるのだ。昨夜家を失ったばかりなのに、新しい家まで失ってたまるか。と思いながらも、幽霊のポルターガイスト現象に追い詰められつつあるこの状況で、どうやって挽回しろというのだろうか。その途端、火事場の馬鹿力とでもいうのだろうか、一つの案が頭の中に思い浮かんだ。 それは…、『俺と幽霊の女性がカップルになって一緒に暮らす』という案だ。どうだろうか。言ってみても良いだろうか。良いのか?良いんだな、じゃあ言うぞ。 「あのっ!幽霊さん、好きです。つ、付き合ってくれませんか!?」 「えっ、良いの!?じゃあ、私貴方の彼女?彼女なのね!?ねぇねぇ、貴方名前は!?」 「ええっと、天草 涼介。幽霊さんは?」 「涼介ね、んっと、私の名前は無いの。付けてくれない?」 「じゃあ…、彼女さんって呼ぼうかな。よろしくね、彼女さん。」 「うんっ!」
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