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「……うちのかみさん的な?」
「これまではな。だが、これからはちゃんと実物が現れる」
「師匠は?」
「引退だな。これからは新聞を読んでお前の活躍を見守るさ」
マリーは便せんの続きを読む。
そこには、高円寺万理華の設定が細かく書かれていた。
本と音楽をこよなく愛し、朗らかで芯が強く、それでいて時折おっちょこちょいなところもある女の子と書かれている。
「これからは、探偵をしながら自分の幸せを探すんだ。お日様の下でな」
「師匠……」
「さあ、行こうか」
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