君の誕生日に私をあげる

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『誕生日おめでとう。プレゼントあげるね』 そう言って私は鞄に入れていた包丁を自分の心臓に向けて勢いよく刺した。 彼は私の思ったとおりの顔をしていた。 彼は『なにしてんだよ』と駆け寄ってくる。 『私は...今、一生あなたの物になった...の。これからは...ずっと一緒...だよ?』 雪のように白かった私の服は甘い苺のように紅に染まっていく。 『最期に...言わせて?愛してる』
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