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――そんなの……無理――……!
殺されてしまう――――っ!
最後は言葉にならなかった。
あまりに無謀な決意に、蒼白になり言葉を失う凛花に龍吾は優しくキスをした。
剣崎の忠告を無視した時点で、彼に泣きつくなどという選択肢は消えている。
端から龍吾の頭には剣崎に頼ろうなどという考えはこれっぽっちもなかったのだが。
――自分の守るべきものは、自分の力で守る――……!
小さな東屋のベンチで、静かに抱き合う。
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