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――ムリか……?いや……4人くらいなら……
龍吾はさりげなく辺りを見回す。
――コイツらをなんとかしなければ、田崎には会えない。
幸い拘束された手は、前だ。
チャンスはある――!
ここを脱出する為の算段を企てる龍吾の髪を、覗き込んでいた男が掴んだ。
「いい事教えてやるよ」
その瞬間、ゾワリとイヤな予感がした。
「お前が伸びてる間にな、凛花が田崎さんとこ戻ってきたんだぜ」
龍吾の頭が、真っ白になった。
――凛花、どうして――!?
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