龍吾の決意

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  「私はどうなってもいいから、彼を助けて、だってさ。 泣かせるわなぁ」 男はグッと龍吾の髪を引っ張り、わざとらしく言う。 「今頃、田崎さんの周りのモン達にマワされてんじゃね?」 ヒヒヒ……という厭らしい笑いを聞いた瞬間、龍吾がキレた。 渾身の力を振り絞り、拘束された両手で男の顔を殴打。 「うぐっ」と彼が怯んだところに更に頭突きを喰らわせた。  
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