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「意外と骨のあるヤツだったみたいだな……。
ただ剣崎はお前に他人のものはとっちゃいけねえって教えなかったようだ」
立ち上がった田崎は革靴で龍吾の顔を踏む。
「この世界の掟ってもんを俺が教えてやるよ。
ああ、でも理解と反省はあの世でだな」
グリグリと、踏みつける足に力を込める田崎は薄く笑った。
「コンクリ詰めで海の底だ。
その時に凛花に会わせてやるよ」
その言葉が終わらぬうちに龍吾の全身に木刀の刀身が襲い掛かる。
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