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龍吾が奥歯をギリッと噛む。
「何を……された……?」
凛花は小さく首を振る。
あの後、何時もと同じように店に出された。
田崎の部下達に監視され、変わらぬ笑顔を振り撒き続けた。
しかし――……
「逃げて……来たの……」
店がハネた後、ほんの少しの隙をついて裏口から飛び出した。
とにかく、龍吾に会いたかった。
ここに来れば、龍吾に会えると思った。
龍吾に……抱き締めて欲しかった――……!
でも――……
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