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「オヤジさーん! そのせいでコイツ、退院してからセイジさんの事務所で寝泊まりさせられてんだぜー!」
シュウはカラカラと笑う。
「るせーっ! てめーは黙ってろ!」
龍吾は振り向きシュウに怒鳴った。
そうなのだ。退院したその日から、ボーイ仲間達とルームシェアしていたマンションに戻る事は許されず、事実上〝二十四時間監視下〟という状況が続いていた。
「ハハハ! 龍ちゃんは昔からムチャクチャやってセイジの手を焼かせてきたからな」
セイジ。剣崎をそう呼ぶ酒屋の店主は、剣崎とは昔からの馴染みらしかった。
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