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「とりあえずは良かったなぁ!」
子供を抱く龍吾を海から引き上たガタイの良い男達が感心したように笑っていた。
ありがとうございます、と頭を下げた龍吾は彼らを見回し思う。
――漁師……だな……
その中の1人が子供を覗き込み声を上げた。
「ああ、こりゃ凛子ちゃんのチビじゃねーか!」
――……凛子……
……凛花の……!?
龍吾は、むせていたた咳が落ち着き、今度は「ママー!ママー!」と泣き出した子供の顔を改めて見た。
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