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《佐川寧々》
やぁ、皆さん。
私は葉山咲をかばって死んだ
のではない。
私は自殺した
のでは無い。
私は、葉山咲によって殺されたのである。
葉山咲はもうすぐ自殺するだろう。咲が自殺してから3ヶ月、そして私が死んでから、1年経つ日、私の部屋から私の日記が見つかる。母親は私が亡くなった悲しみで多分半年は抜け殻状態だ。もし私の部屋を片付けるなら、私が亡くなってちょうど1年のはずだ。その日に一周忌で帰ってくる姉と一緒に片付けるだろうから。その日記には1部にはこんなことが書かれている。
〈10月3日〉
最近、咲がいじめられているみたい。私のクラスでいじめがおきるなんて。 それになんで咲が…。早くどうにかしなきゃ!
〈10月5日〉
咲がいじめられてる理由は、ウザイからだって。悪口言わないし、ノリあわないし、って。どうすれば…?
〈10月11日〉
咲のいじめがエスカレートしてきてる。咲のノートの中のページ全てが破られてた。先生に一緒に相談しに行こう、って言ったけど、咲は「大丈夫だから」って言うし…。私ひとりじゃいじめを止めれない。どうしよう…
〈10月28日〉
咲が最近、私をよく見てる。助けてのサインだと思う!助けるから!
〈11月13日〉
朝早く学校に行くと、咲に会った!なんだか嬉しそうな様子!朝何してるのかな?
〈11月24日〉
反対側の窓の1階から、4階に登る階段の下で咲を見た。なんであんなところ朝から行ってたのかな?
〈12月6日〉
咲が私をよくつけてきてる。今日は家までつけてきた。なんか怖いな…
〈12月8日〉
咲が私を見て、一瞬ニヤリと笑った気がした。鳥肌が…!気のせいだよね。
私の日記は12月8日まで。だって、私は12月9日に死んだんだもん。これで私は葉山咲に恨まれてて、殺された、に近い形で私は死ねれた。世間が勝手にストーリーを作ってくれるよ。良かったよー。正直、私は優等生ちゃんでい続けることに疲れてたもん。だって私、とんでもないクズだし。でも、どうせ死ぬなら、人に罪を被せて、私は殺される悲劇のヒロインになりたかった。これで私の野望は叶った。
よし、私はもう一度眠ることにしよう。
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