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エピローグ
『ヒロ君へ
お元気ですか? 福岡での生活にはもう慣れましたか? 私は会社では滝沢さんや美紀さんにお世話になりっぱなしで何だか申し訳ないようです。よくあの時のメンバーで食事に出掛けているんですよ。みんなはヒロ君がもうホームシックになっていなければいいけど、なんて心配してくれています。
私は結婚を楽しみに毎日カウントダウンしています。ヒロ君が側にいないのは寂しいけど、この楽しみがあるから何とかやっていけます。結婚したらどこに住みたい? 私は勝手に吉祥寺がいいと思っています。なんとなく物件を探したりしているんです。子供と住むことも前提で探したらいいのか、まだ二人分の広さでいいのか悩んでいます。ヒロ君はどっちがいいと思う?
新潟の両親へヒロ君をまだ正式に紹介していなかったけど、両親はどうしてかヒロ君のことを知っていました。すごくいい人だねって言っていたよ。いつヒロ君は会ったの? 何だか不思議な気持ちです。やっぱりヒロ君は運命の人だったんだなぁって改めて思いました。
ここで私から提案なんだけど、年末年始の休暇のどこかでヒロ君を新潟の実家に招待したいと思うのです。2泊3日くらいでどうですか? ヒロ君はスキーできますか? できなくても教えるので一緒にスキーしたり新潟の郷土料理をご馳走したりできたらいいなぁと思います。またこの時じゃ無くてもいいので山梨のヒロ君の実家にも挨拶にいけたらいいなぁと思っています。考えておいてね!
それでは今日はこの辺で。お手紙は気持ちがこもっていて好きです。時間がある時にヒロ君もお返事書いてね。ラインよりお手紙の方がいいな。面倒臭がりのヒロ君のことだからそれは難しいかな?
それでも何かの形でお返事下さいね。さようなら。 綾』
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