第1話 「いきなりEND」

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その時、室内で冷たい風が吹く。 兵「なっ!!!???」 王・宰「えっ?」 ありゃ??身体がめちゃくちゃ軽いな!こんなに素早く動けるとは思わなかったわぁ… 異世界に来た恩恵ってやつ? 王「なっ、何をする??!!」 宰「勇者とはいえ、無礼であるぞ!!??」 王の背後に回り、首にナイフを突きつけられている。持ち方は逆手持ちだ。周りはお祭り並みに騒いでいる。 兵「貴様ぁ!!そんな事が許されると思っているのかぁ!!!!」 「いやいや、手っ取り早く事情を聞こうかと思ってね。」 宰「今から説明しようと…」 「手っ取り早く…だ!嘘偽りなく。面倒なのは嫌いでね。」 王「サッサとこの汚らしいのを退かして貰いたいんだがね!?」 おぉ、おぉ、怖いねぇ。 扉が開く音がする。 ?「王様?!姫様!?」 扉を開けて来たのは5人のメイドだ。若いのが3人、歳食っているのが2人。この状況に驚いている。 兵「姫様方を部屋に連れて行くんだ!早く!」 メ「かしこまりました。…姫様……」 心配そうに姫様の顔を伺いながら、大事そうにゆっくりと力強く連れて行く。目に涙を溜めているのが遠くからでも分かる。 にしても、どこにそんな力があるんだ… 扉を再び開け、この場から消える。 「さて……先ずは、俺を呼んだ理由だ。何をさせたい?」 王「ま…魔王が復活したのだ! 魔王は強大な力を持ち、我々では対処が出来ない。 …そこで異世界からの者に頼る事にした。 異世界から呼んだ者は異常に高い力を持つ。それに頼ろうとした訳だ。 つまり、呼んだ理由は魔王の討伐だ!」 「頼るっつうか、利用する為だろ?」 王「ちっ…違う!!断じてそんな事は…!」
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