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「なるほど……。今の事や話し方、状況から察するにあんたらは…力を欲した。
そう考えた理由は、そこにいる姫さん達だ。命を懸けたと言った。異世界から誰かを呼ぶのは相当危険だって事だ。なのに、簡単にそういう考えに至った。
…何故か?
俺が思うに他にも国があるのではないか?強力すれば討伐する事や無理でも異世界から呼ぶのにも負担を軽減する事が出来たのではないか?
なのにここにいるのは一国分の王と家来。
他国に対して、絶対的優位に立つ事が一番の理由ではないかと考えたのだが……どうだろうか?」
王「…いや………その…」
虚をつかれたから、咄嗟の言い訳が思い付かないって感じだな。まぁ、周りの動揺…特に髭ジジィがめちゃくちゃ目が泳いでるから分かりやすいな。
「政治的目論見ってやつかぁ……
娘を犠牲にするのに何も感じないもんかねぇ…」
王「……」
「まぁ、いいや。協力するよ?条件付きだけど。」
王「なんだ??金か?地位か?名誉か?女が欲しければ娘はどうだ?それなら纏めて全部手に入るぞ?」
「あんたの命を貰いたい。そしたら、魔王討伐してもいい。」
王は目をまん丸にし、口が開かれている。
王だけでなく、他の人も同様に。
王「…な…何を言っているのか分かっているのか!!!!
私は国王なのだぞ!!
そんな条件、呑める訳がないだろ!!??」
「やっぱりねぇ…そういう人間だと思った…
この世界について色々知りたいことまだまだあるけど、滞在してれば分かるか……
…じゃあ、もういいや。」
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