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『メール:差出人:萌
昨日は飲み会オツカレー('ω')ノ
難波係長(ほか)たちが冴子を探してたから、情報システム部のメンズが来て、サエコは途中で帰っちゃったよーって伝えたよ(*'ω'*)
あたし今あそこのマスター狙い❤だからさあ(笑)
付き合わなくてごめんねえ( TДT)
情報システム部のおススメの焼き鳥屋ってよかった?
また月曜日教えてねー(^ ^ ♪ 』
「・・・情報システム部の・・・め、メンズ・・?」
記憶のないサエコは呟いて携帯を鞄に放り込むと、小さく首を振ってドアノブに手を掛けた。
ーーもう、自分で自分にあきれる・・・
ねえ・・・レイ、これからもずっとリープするなら、飲み会の3次会からとかベッドの上からとかじゃなくて、1次会からに戻してほしいな・・・
飲むの、セーブするから・・・
カチャッと内開きのドアを開けた瞬間ーー
後ろからバン!と手が伸びて、ドアが閉まる。
「・・・ひっ・・・」
突然のことに驚きすぎて変な声が出た。
「・・・勝手に帰るなんてつれないなあ~サエコさん」
ドアにバンとついた両腕に閉じ込められたまま
背中に当たる、男性の筋肉質な裸。
「夕べはあーんな素直だったのにね~」
「・・・」
肩を掴まれ、くるっと振り向かせられる。
射るような、自信に満ちた、若い瞳。
随分若い男。情報システム部の・・・?えー・・・これ誰?
「・・・失礼ですが、誰?」
サエコをじっと見てーー男はプッと吹き出した。
「・・・誰かもわからない男に・・ワンナイトラブでも股開ける女のサエコさん
カラダ、だるいでしょ?
久しぶりだったのかな?
反応、すっごくよかったね」
ニヤニヤ笑う男を、サエコは冷めた目でじっと見た。
「お酒に溺れてご迷惑をおかけしました、ごめんなさい。
帰ります。さようなら」
棒読みで、頭をサラッと下げる
「ふふ・・・帰れると思うの?」
男が腕をサエコにまわす。
「こんな具合のいいオネエサン・・・1晩じゃ足りないでしょ」
「・・・!
何を・・・あ・・・」
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