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腕とドアに閉じ込められてーー唇が重なる。
「ん・・・んんっ・・・」
ーーこの人・・・キスが・・・うまい
柔らかく温かな唇がーー気持ちよすぎて自然に唇を開かせる
舌がサエコに絡み、それはとてつもなく甘くてーー
ゾクゾクとした快感がサエコのカラダから徐々に力を失わせた。
「ん・・・あ・・・」
くちゅっと舌の絡む音と吐息だけが部屋に響く。
豊潤な唾液が顎を伝い、ポタっと垂れていった。
サエコのカラダは火照っていく
外も、中もーー
力を失い、鞄はとっくに床に落ちた。
腰が崩れそうになり、思わず男に手を伸ばす。
サエコの腰を男の腕が支えた。
ふやけるほどキスをし続けているのに、男は全然止めない。
「・・ぁ・・・ん・・・」
キスだけなのに気持ちよすぎて膝がガクガクと揺れるーー男の膝がサエコの足の間に差し込まれ、カラダが崩れ落ちそうになるのを止める。
「ん・・・」
親指で顎を引き口を開けさせられるとさらに深く繋がるーー
「はぁっ・・・」
サエコは男にもたれかかりーー完全に力を失った。
「・・・やらしい顔」
男はニヤッと笑うと
サエコを抱き抱え、歩くと、ベッドに落とした。
「サエコさんもしたくなったよね?」
「・・・」
サエコは息を整えながら、黙った。
「気持ちよくなると相手が誰でもーー抵抗しない女・・・」
ふふっと男が笑っている。
ベッドの上で、今さっき着たばかりの服を1枚ずつはぎ取られる
サエコはもう抵抗しない
サエコのカラダの芯に指を這わせたとき、男がニヤッと笑った。
わざと、水音をたてる。
「ほら・・・ほらほらほら!
やっぱりね?」
「んん・・・!!」
熱を宿したカラダーーまして昨夜の情事が色濃く残るカラダは、この男の指を記憶しているかのように素直だ。
サエコはあっという間に翻弄される。
「ほら・・・ほらほらほら!
やっぱ好きだろ、ここを・・・こうすると・・・昨日も何回も・・・
ふっ・・・
やーらしいなー
サエコさんは・・・」
「・・・!
んん・・・」
そして、男と繋がった時ーーまた、あの日の飲み会の記憶がサエコの中に流れてきた。
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