初めてのひと・巽涼(タツミリョウ)

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サエコは頷く。 『初恋ルート』に入った以上、何もなしでは・・きっと進まない・・ 巽はニコッと笑うとサエコに覆いかぶさった。 「サエちゃん。ホント、いい女になって・・」 「あ・・ん」 導かれるままに四つ這いになると、巽はサエコの腰を掴む。 「ケツ反らせろ。 ははっ お前みたいな肌触りのいい女は、あんま、いない」 「んん・・・!」 「あの時より・・・随分敏感になったな・・・いろんな女と付き合ったけど・・お前のこの肌を忘れたことはなかったよ」 巽は昔と変わらずひどかった。 大切さなんて微塵も感じさせずに それでもサエコは徐々に昂った。 巽は、抱く時、女の子を大切にしない。昔から・・ 性欲のはけ口みたいな、抱き方しか・・・ 「はっ・・・サエちゃんの中、気持ちいいな」 「んっ・・・」 喘ぐサエコの記憶に また9月15日がーー入ってきた。
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