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朝から巽と繋がって
サエコは懐かしかった。巽は変わってない。
初めての相手だからか、ひどくても、どうしても従順になってしまう。
「巽さん・・今、何してるの?」
サエコは
ベッドで煙草を吸う巽の胸の上に上半身を預ける。
煙の匂いも当時をよみがえらせるようだった。
「んー・・ちょっと経営ぽいこと。小さな店をいくつか」
巽の目が、少し泳いだ。
「巽さん、もしかして・・結婚、した?」
巽は首を振った。
「・・・内緒」
「・・・」
サエコは
男性の浮気には寛容だったが、
既婚男性の浮気相手に自分がなるのは好きではなかった。
巽は煙草を消すとサエコを抱きしめた。
「俺とまた付き合おうよ、サエちゃん」
巽の目がサエコを見つめる。懐かしい煙草の吐息。
巽の指が裸のサエコの敏感な胸の先端をいたずらにキュッとつまんだ
「・・ん!」
「お前みたいにいい女と・・ヤリタイ・・・」
巽はサエコに口づける。
その唇は優しかった。
「太腿が太くて顔も普通の・・フツーの、女だよ」
「・・もっと自信もて・・いい女だよ」
巽はくすっと笑った。
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