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「凄いな、グレイ。日常生活認定、社会生活認定、産業補助認定だけじゃなく、医療行為認定、教育指導認定の称号もあるんだもんな」
「はい。それ故、私はここにおります」
「状況判断、的確な処置、薬の適合、輸液動作。ロボットっていうのはどこまで出来るんだ?」
「よろしければ、再現いたしますよ」
エイジ様はしばらく黙った後、言った。
「いや。それは今度、時間のある時に詳細な説明と一緒に再現を頼もう」
「左様でございますか」
エイジ様は何か言いたげである。心理物理学的手法や、計算論的神経科学を交えて考えよう。エイジ様の脳活動パターンは何に当てはまるだろうか。エイジ様は、ロボットに興味を持たれているはず。私の一体、何、に興味がおありだろうか。興味があるということは、ロボットのあれこれについての質疑応答や説明をするべきである。
デコーディッドニューロフィーッドバック法はこれに当てはまるだろうか。いや、当てはまらないだろう。心的外傷、つまりトラウマをケアする目的で使うための手法だからである。ならどれを参考にすべきだろうか。
エイジ様の心拍数は、八十前後。冷静である。
「俺はさ、ちゃらんぽらんなわけ」
「ちゃらんぽらんとは、あほうで救いようのないおたんこなすですね」
「誰だ。そんなアップデートをさせたやつは」
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