深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいている

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突然、我々の星に新たな生命体が足を踏み入れた。その生命体は我々よりも遥かに高い科学技術をもっていた、高度文明の宇宙人が来たとそれはそれは皆喜び持て成した。宇宙人の1人が言うには住んでいた星がある事情で住めなくなってしまったので我々の星の生命体を少々受け入れてはくれないか?と言うお願いだった。我々はこころよくその願いを了承した、高い科学技術を持った宇宙人が来てくれたらきっとこの星はもっと良くなる、そう思ったのだ。 数年後、宇宙人が戻ってきた。「この星を共に生きやすいものにしよう。」とリーダーだと思われる宇宙人は語っていた、それから数日後、我々に突如独自の言語を教え始め拒否すると「高度な文化を持っているものに歯向かうなんて愚か者だ」と言って暴力をふるった。それから数日後には「お前らには苦労というものが足りない、だからいつまで経っても愚かなんだ」と言って重労働を迫ってきた。それから数日後、「生きやすい星にしよう。」と我々同士に争わせることを教えた。我々は半分以上が殺し合いこの星からいなくなった。生き残った少年1人が「全然、生きやすい星じゃないよ。」と泣きじゃくっていると宇宙人は「何を言ってるんだい、こんなに暮らしやすい良い星になったじゃないか。共に協力したおかげだね。争いあったからこそ医療は発展したのだよ、犠牲無くして進化は無いんだ」と言ってのけた。 少年は気づいたようだった宇宙人の言っている生きやすいや暮らしやすいはあくまで主観的なら見方に過ぎなかったと。それから、少年は宇宙人を滅ぼすために数々の研究を行った、ついに宇宙人を滅ぼす為の兵器を開発し、そして使用した。 少年「本当に彼らのくれた争う為の技術で暮らしやすい星を手に入れることが出来たよ。ありがとう「地球人」」 と少年は仲間と共に皮肉混じりに笑いあった。
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