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さっき離婚届を提出した。 婚姻届は2人で深夜に出した。ワクワクドキドキしながら、夫婦という未知の世界に飛び出していった。相手はどう思っていたかは知らないけど。 離婚の原因は、育児をめぐって。 子どもは、インフルエンザ脳症にかかり、物心がつかないうちに障害を負った。健康な男児を授かったと思いきや。 私は子どもを普通学級に入れたかった。少しずつでも成長の過程で、育つかも知れないから。 夫は、障害児学級に入るよう、主張した。 「その方が、専用のコースに行った方が、本人も幸せなんだから。色々な人にに迷惑がかかるわよ」 義母が何度も電話で、私にそう繰り返してきた。 正直、何が正解は分からない。でも、私は最後まで、親の責任で『迷惑』を引き受けたかった。だから頑張りたかった。 多分、義母としては、自分の息子可愛さに、そういう主張をしたのかもしれない。夫は迷っていた。 「薬で生じた障害なんだから、薬で何とかなるんじゃ無いかな、いつかは」 2人でそう信じて、すがった ときもあった。
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