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そのゲームは、他の類似した作品よりも難易度が異様に高い仕様になっているらしく、遊び慣れている人でさえ当たり前のようにゲームオーバーを繰り返す難しさであり、幾度となくコンティニューを余儀なくされるほどだと言います。 そして、一番問題なのは、仮想世界へ閉じ込められた人は一般のユーザーが使用する無機質なキャラクターとは違い、ただの“プログラム”ではないということ。 恐らくはその人の精神、または魂と呼ばれるものがプログラムと結び付いて動いているため、一回死んでしまえばその場で魂は消滅してしまい、一切のやり直しが利かなくなるのです。 つまり、新規で登録しプレイする最初のログインが正真正銘最初で最後のプレイとなる、そう解釈されています。 また、一度始まればゲームを中断し元の現実世界へ戻ることも許されず、自分の身に起きている悲劇を周囲のユーザーへ伝えることすらまるでプログラムで制御されてしまったかのようにできなくなります。 死んでゲームオーバーとなり消えるか、ゲームをクリアするまで永遠に仮想世界をさ迷い続けるかという、二択の運命が与えられるだけ。 現実世界に残された肉体は、魂が抜けて植物状態になってしまうのか、肉体ごと消えてしまうのかはわかりません。
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