僕の家出日記

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散歩の際は、やはり隣の家の猫に声をかけるようにした。 その子は「何故また犬のように暮らすのか」と僕に問うたが、 僕は答えた。 「僕はお母さんの子で、僕の兄弟は隣にいる彼等なのだから、これでいいのだ」と。 それからもその子とは散歩の度にお喋りをしたが、 数週間後、隣の家の人が引っ越してしまい、 それきりその子と会う事はなかった。
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