僕の家出日記

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お母さんもおばあちゃんも、 こんな大事な事を隠していたなんて、ひどい裏切りだ! それから僕は家出をする事を決めた。 日中は特に目的もなく街を歩き、時にはノラ猫達とおしゃべりもした。 ご飯をくれようとする人間もいたが、そういった物は口にしなかった。 夜はおばあちゃんの家の屋根の上で寝るようになった。 僕が屋根の上で寝ている事に気づくと、 おばあちゃんが僕のご飯を庭に用意してくれるようになった。 お腹が空いた時は庭に戻ってご飯を食べたが、 顔を合わせないよう、こっそりと去るようにしていた。 僕はまだ怒っているんだ!
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