7648人が本棚に入れています
本棚に追加
晴れの日2
「本日はお忙しい中、また遠方より、私共の結婚式にご列席いただき誠にありがとうございます。
先程よりたくさんの方々から、温かいご祝辞や励ましの言葉を頂戴し、妻のユリ共々感激しておりました。
二人が今日を迎えられますのも、皆様に見守られ導かれたお陰だと心から感謝しています。」
彼にマイクが渡され、新郎の挨拶が始まった。
この謝辞で、今日の披露宴が御開きとなる。
「ご存知の通り、私たちは社内恋愛結婚です。
4年前・・・私が妻に出逢ったとき、彼女の笑顔に惹き付けられたのを今でもハッキリと覚えています。
あれは、『一目惚れ』というやつだと思います。」
会場がワッとわいて、あちこちから「いいぞー」と声が聞こえたり、指笛がヒューヒュー鳴った。
「大学時代の知人に言ったことがあるのですが、理想の女性は『笑っていない時でも、笑った顔の女の子』でした。まさに・・・彼女そのものです。
恋愛には不器用な私でしたが、彼女とのことは大事に温めて育んで、幸いなことに生涯を伴にする約束を交わすこととなりました。
そして、今日という日を迎えられたのです。」
また、会場から拍手がおこった。
最初のコメントを投稿しよう!