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頬や瞼にキスを落としながら、片手で私の膝を持ち上げ、靴を脱がせる。
驚いて思わず「えっ?」と言いながら戸惑う私をよそに、そんな私の顔をじっと見ながら、足首から太ももまで撫で上げてスカートの中に手を入れる。
「ストッキング・・・ない・・・。」
「やっ、だめだめっ。」
「もう少し・・・。」
「やぁっ・・・ああ・・・っ!」
かあっと顔が熱くなって、彼の視線から逃れようとするけれど、左手で頭を押さえられて動けない。
結局しばらくの間、彼の長い指だけで弄ばれ続け、意識が一瞬なくなるまで許してもらえなかった。
氷室さんは暗闇の車の中で、息が荒くぐったりしている私を満足そうに眺めてから、ニコニコと笑う。
「はい、おしまい。」
「はぁ、もう・・・信じられない・・はぁ・・はぁ。」
「すげぇ可愛い顔してた、ユリ。」
「やっ、やめてください。はぁ・・恥ずかしい。」
「ははっ、ごめんごめん。」
スーツ姿のままの彼は運転席に戻りながら、ダッシュボードに転がっていた眼鏡を掛け直した。
助手席の私は剥ぎ取られた下着を穿いて服の乱れを直し、シートを立てる。脱がされた靴を履きながら氷室さんをチラッと睨むと、今度は優しく微笑んで私を見ていた。
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